ミニュチュア・タウン
0■ミニュチュア・タウン
ミニュチュア・タウン 見た目も
同じようなひとたちが
住んでいる
君と見ている 古びた
戸建てギッシリ並ぶ
息が詰まる
最近じゃ子供の姿も見かけない
北風が透きとおってゆく
猫の額ほどの公園で ヒソヒソ
僕らは重い会話をしてる
この国がどうなろうと構いやしない
もういいよ 忘れる自由を君にあげる
僕たち疲れたし それでいいね
ミニュチュア・タウン 似ている
瓦(かわら)のいろがつづくよ
なぜだろう
ミニュチュア・タウン 昔は
ここに住む倍率って
高かった
同じ車がすれ違い人々は
挨拶もかわさずうつむく
ドラムの音がうるさいって怒られた
僕も遺物になっちまうのか?
日本はミニュチュア・タウンだね
僕たちみたいに そう
胸ふさがれた ひとの体臭がひしめいてる
心だけ置かれて 僕も困る
僕は君をホントに好きだったのかなあ
ブームのように はしゃいでたのかなあ
最近じゃ子供の姿も見かけない
北風が透きとおってゆく
猫の額ほどの公園で ヒソヒソ
僕らは重い会話をしてる
日本はため息ついている
ガタがきてるんだよ
もういいよ 忘れる自由を君にあげる
僕たち疲れたし それでいいね