Unsaid
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冴えた雲 ボンネット 吸い込まれてく
ただ残照だけが 僕らを呼んでる
過ぎた日々 綺麗にはしたくない
宵闇を飛び越えて 由比ヶ浜まで
うずくまるシートで 君はさっきから
なみだぐむ指で 髪を梳(す)いてる
Unsaid ひとことも話さなくても僕らは
Unsaid もうすべて話しつくした
そんな気さえする
こんな日が来るのが怖かった
わかれに夕日の海を見る
そんな定番なんか カッコ悪いと言いながら
僕も君も 出会った海に恋を返しに来て Unsaid
悲しみを 乗り越えて 強くなろうと
してきたけれど 弱さを知るだけさ
いたたまれないほど 悲しいだけ
夏草を噛むような ほろ苦いシーン
愛することには 理由がなかった
でもわかれには理由があるのさ
Unsaid あえてそう口にしなくても僕らは
Unsaid 覚悟決め 眉曇らせて
そのときをただ待つ
身を切るような涙 胸に迫る
きみのその手に 髪に まつ毛に
愛しさのかけらが舞うけれど やり場がないほど
僕も君も かわすまなざしだけが告げているよ Unsaid