歌詞のようなブログ

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ありがとうは云わない

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■ありがとうは云わない


しまいわすれた風鈴の音
どこからか聞こえ 空は9月いろ
心当たりのない表示の電話に
ふと出てしまった あなたからだった

あなたと私の沈黙が
ふとおだやかに降り積もる
年月をおしえている

なつかしいひとの残像が浮かび
なぜかそこだけ照らされるような陽ざし

胸押さえ やたら 上ばかり見ている くやしい

思い出によろしくと云おうとしたとき
切れた電話 青春が迷い込む
それでもありがとうは云わない

夏の終わり知らせるように
ひときわ大きくセミが鳴いていた
あのバス停の近くまでは並んで
いっしょに帰った 指輪を外して

あなたも私もそのまんま
風にはためいて終わった
やさしさがにくくて泣いた

生きている残酷さと美しさ
なぜか終わる場面だけがにがく残る

どんなときも愛すると云えるのは うそね
電話くれてもよくわからなかった
あなたにありがとうは云わない 



無題 ままん

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