歌詞のようなブログ

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調香師の恋 (Parfumeur)

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■調香師の恋 (Parfumeur)

ファスナーを下げると
そこには歓喜の匂い
肌にひそんでいた嵐に
彼は巻きこまれた

彼女の喉もとには
幾つも光が浮かんで
素敵な思いつきで彼は
官能のドアに運ぶ

ふたりが愛し合うときに
時計なんかいらない 

調香師なんてふしだらなものさ
彼女をムエットにしてしまう
調香師なんてさびしいもんだよ
職業病だよ 自分の香りを消す

背骨のかたちに
巻きつくシルクのソワレの
ままの彼女と愛しあえば
バロック・パールも乱れ飛ぶ

どんな香りでさえ
嗅ぎ分けられる彼の鼻
ある日から虫がさわぎ
彼女のあとを尾けたら

高貴な紳士とつれだち
彼女はより綺麗だった

調香師なんてさえないしごとさ
彼女の浮気に鼻が利かなくなる
調香師なんてむなしいもんだよ
彼女もお客さ 恋の香りも消えた

子供の時 嗅いだ
タンザニアの大地の香り
まぼろしのようだった


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