マイ・ロケット・ラブ
0■マイ・ロケット・ラブ
摂氏 35℃の極暑日和よりも
僕の平熱のほうがよっぽど
体感温度は高いのさ
ふらつく足でチャリをトバしてく
着ぐるみを幾つ脱いだらオトナ
いたいけな僕 意外といい
リップに色を入れただけで
女子って変わるんだね
おしえてくれたきみは
地味な子
生まれてきたとき みんなが僕をわらって
祝ってくれたように
恋をしてこれまでの僕がもし死んでも
みんなわらってくれるだろう マイ・ロケット・ラブ
まつ毛の先までも 息しているような
異性として 意識した はじめてのひとさ
大事なひとにぜひなりたい
恋する無茶が許されるのなら
学生のままでいてもいいんだ
すくない特権 駆使したい
喉がかわいて水ばかり飲み
ジレンマにキリキリ胃が痛いから
僕だけのたうちまわってる
巨大な釣り針があちこちあるのに
きみはうまくよけるよ 僕はおさかなになった気分
きみにからかわれ ひとり 不発におわる マイ・ロケット・ラブ
もはやバケモノ化してるのに 誰もそんな僕に気づかない
恋って墓場じゃないか あるいは修羅さ
叶わぬ想いだけが天に昇ってゆく