歌詞のようなブログ

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土に打ち伏して

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■土に打ち伏して

古き城あとにひとり立てば
とおき いくさの音が聞える
知る人もおらず 終(つい)には
風の音が浸すばかりなり 

握りし かわいた土が
こぼれおちるを 我はひとと云うてゐる

好きと百書いて自分に送信す
あなたに百愛されたいものを
百失う それが怖くて
土に打ち伏して 土に打ち伏して 泣いてゐる

古き人々も恋に泣いて
胸を打ち震わせたのだろう
銀の草のうらの滴(しずく)
そこだけがポツリ照らされている

ああ無常 星も月も
変わりはしない まだ在るもの思い出せ

好きと百書いてファイルに保存する
あなたに百会いたいものを ただ
百眠れぬ 夜長やり過ごす
土に寝転んで 土に寝転んで 戯るる

本当と嘘は 見紛うばかり
ひとの数だけ 彷徨うばかり
愛と云うて はぐるるばかり
生まれたこと ただ問うばかり

握りし かわいた土が
こぼれおちるのを 我はひとと云うてゐる

好きと百書いて自分に送信す
あなたに百愛されたいものを
百失う それも平気と
言えたらいいのに 言えたらいいのに 泣いてゐる


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