歌詞のようなブログ

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■鬼

仕事もきっちりこなし 鬼
虫も殺さぬ顔して 鬼
楚々(そそ)としたたずまいで 鬼
髪を梳(す)くよに笑う 鬼

あたしの中にあたしが何人いるか当ててごらん
あたしが嘘つく度 数え切れず産まれた女たち
あんたは始末に負えない野犬 よく利くその鼻で
嗅ぎ分けたら分かるだろうに みすみす罠にかかりに来る 

鬼さん こちら 手の鳴るほうへ
もしかして鬼は ふたりいるやも 
良いの良いのこれで良いのよ
仏の顔した鬼です わたし 
おいでよ おいでよ 
お姐さんがあんたにちょっといいもの見せたげる 

月の出潮の目次第で 鬼
浮いて沈んでどうなる 鬼
袖を流すよに いなして 鬼
とかく棘さす 世間は 鬼

敷石を 飛んでくよに 世間をかるく渡ってゆく
面倒はまとめて捨てる きれい好きは性分さ
強いて言うなら野良猫に生まれ変わりたいと思う
破滅するための恋をする そんな奇特なふたりがいる

鬼さん こちら 手の鳴るほうへ
あんたの逃げ口上わかってる
良いの良いのこれで良いのよ
仏の顔した鬼です わたし
そうだろ そうだね
人は底知れぬ 闇のなかで 鬼を飼っている

釈迦の掌 露ほどのいのち
あんたがわたしより一枚上手なら
いちばんの鬼はあんたかも知れないねぇ
だからわたしが喰っちまうのさ 男一匹喰らわば 鬼



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