眉月
0■眉月
ふたりは傷ついてさえいた
効かないヒーター
コンビニ前で駐車した
もうじき夜明けさ
翻(ひるがえ)る空はZenith Blue
きゅうくつな世界で 酸欠になりかけてた
ここからふたりで行く
もう誰にもしばられない
もう愛しかいらない
そう言ったら きみはきっと笑うね
きみをとなりに乗せ 国道をまた走ろう 眉月
Giterは正直だからね
こころを映し出す
爪弾いたらきみに歌うよ
聳(そび)えるコンビナート
風のごう音が ぼくらをノセる
現実を追いこし 何度でもくりかえして
僕はきみと出会いたい
僕たち生身で生きてる
理解されなくていい
ふたりだけがわかればいい この恋
いつだって僕らは 絶望と希望のそばにいる
エンジンだけが 生きてる証拠のように 音させる
動脈と静脈のような道は
いつかまじわるだろう