歌詞のようなブログ

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■蝉

老婆(ろうば)の髪のほつれを
老爺(ろうや)が直してあげてた
自分が誰かわからない
老婆をあやすしぐさに

僕は長く寄り添った
夫婦のドラマを見ていた
誰もが見向きもしない
田舎町のひざかりに

手紙を出そう あのひとへ
文字にはしない 声に出さないものを今
ご無事で居て下さい ご無事で居て下さい
蝉時雨はまだ鳴き止まないのに
あたりには蝉の死骸ばかり降り積もる

無人駅を風が行く
廃線になった線路を
ジリリと噛みつくように
太陽だけが走ってる

与えられたいのちには
授けられてる命(めい)がある
みんな否応がなしに
やがて人生をおりてく

忘れていいよ いいからね
あのひとを 最後まで僕が覚えてるからね
ご無事で居て下さい ご無事で居て下さい
積乱雲がもくもくわきたって
あたりには蝉の死骸ばかりが降り積もる



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