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歌詞のようなブログ

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花偲ぶ

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■花偲ぶ

朝市でうつわを手にとる
あのひとの表情ときたら
まるで猫の目変わるようだ
僕はしばらく息をとめる

金魚のようにさらり逃げる
一応あずかるなんて言う
所詮、僕の想いなんてね
百日紅の花とこぼれる

その会は「花偲ぶ」という 
月一で人生を終えかけた人びとが
咲く花を愛でる
ひとは燃える草とあのひとは言う

なごやかな時 それぞれの
鉢植えをほめている
泣くがいいさらに笑うがいい
どのみちひとは半日花

むかしにつれあい亡くしても
あのひとが外さぬ指輪
口にださぬが恋という
僕は仁王立ちの木偶の坊

幸せそうなひとほどきっと
泣いている あのひとのアクリルの帯留めが
蝶々になるから
科戸(しなと)の風 僕、くすぐられてみる

忘れることは思い出すこと
行く道も来た道も いつか帰り道





2frga0 (1)


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