フキノトウの詩(うた)
0■フキノトウの詩(うた)
まさか僕にたべられると思って
生えてきたわけではないだろうが
春のしらせのような フキノトウを
僕は美味しくいただくのです
その苦味が 今はいいとわかる
便利は不便 自由は不自由
不満足はありがたい
そんなこころを拾えたら
青いフキノトウも天ぷらにされて
よろこんでる気がするよ
フキノトウはフキノトウらしい姿
雪のしたでこっそり見つけたら
しあわせのまえぶれに会えたような
フキノトウはいい面がまえだ
絶不調は しあわせの予兆さ
大人もわらべ 器用も貧乏
不出来も出来のうちなら
かならず出来ることがある
アンコウの七つ道具のように
人生には捨てるとこがない