ワルツはもう誰とも踊らない
0■ワルツはもう誰とも踊らない
もう思い出はふりむかない
いくら抱きしめても戻らない
きみでもなくぼくでもなく
ふたりじゃなくなったということ
時計はむかしを指したまま
痛みだけが生きてるということ
愛したことさえ 百も嘘
ぼくの心臓はコインロッカーかどっか
ワルツはもう誰とも踊らない
時は絹ずれの音 molto allargando
ワルツはもう誰とも愛さない
からっぽなサロンを誰が満たす Pff... Rien
ぼくのものですらなくなった
このこころ救うオペはない
死神はそう生きている
1ペソの価値すらないかなしみ
電話のむこう 待ちわびた声
だけどきみはもう行ってしまった
きみがわからない 百も本当
だけど 別れはすべてがわかりすぎること
ワルツはもう誰とも踊らない
談笑につまむビュッフェ molto allargando
ワルツはもうからっぽにただよう
フルートグラスも浮世離れさ Pff... Rien
ワルツは誰とも踊らない