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歌詞のようなブログ

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十月桜

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■十月桜

風の行方を知らぬように 
ひとの行方も知らない
ここだけに咲く花の理由を
お前だけは知っている

花なんか手向けはしないよ
そっと手をあわせたまま
済まなかった それを言いに
ここに寄った それだけだ

思い出すことさえもう忘れたよ
十月桜 残り少ない花びらが
空ゆくように 
何かが終わるとき
俺の中にお前がいる

この世で姿やかたちではなく
在るものが ある
見えるものしか信じなければ
信じるものがなくなるとは思わないか

あの頃ふたりやけのやんぱち
道を外れた者同士
いつかは通じる道ならば
きっと歩くしかなかった

のこされたものを風がふるわす
今はあの娘と そこでいっしょにいるのか
こんなにちいさくなって
ねむる母娘(ふたり)はしあわせだろう

それでもいつかは こんな想いを誇れるか
十月桜 病んだ女の美しさ
手が届かぬほど
しずかに消えながら
俺の中にお前がいる

触れるものしかわからなければ
大事なものは見えないところにあると
わからぬままで




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