公園にて
0■公園にて
小雨の公園で きみと見ている
噴水が凍るほど 今夜は寒いよね
卒業してからもう 3年経つけど
人間関係には 気を使うものだね
これっていうものが
あったら逆にぼくは
就活しなかっただろう
ああごめん きみに愚痴ってる
何を求めてるのか 何を探してるのか
急にわからなくなって
きみにふと電話した
3年5年10年 仕事変わりたくなる
先輩がそう言って ねぎらってくれた
仕事が合わないんじゃ なくて合わせるんだ
自分に都合のいい 職場なんてないね
通じない世界が
そこに横たわるよ
ぼくらは 駒だから
とりあえず やるしかないんだ
何をしていてもそう 何に憧れてても
やめないで つづけてね
きみがそうつぶやいた
昔の匂いがする
ここは時計の針が散らばる
もうじき朝だ つきあわせたね