否
0■否
ちいさな稲穂がさかさまに干されてて
黄金色にあたりはうずもれて綺麗だよ
役目を終えた案山子がまだそこに居た
僕が気づかなければ誰も気づかないように
失うほど愛せたのか
逢えないほど逢ってたのか
自問自答はくりかえされる
以前と違う点は きみが残した
僕ひとりの世界
のどかな日々がゆれる 秋桜を透かして
否 さよなら言う以上にきみを抱きしめたい
否 失くすよりもっときみを愛したい
きみはきっとまだ待ってる もう取り戻せないとしても
またあたらしい日々に ふたり向かって行こうよ
最初で最後のひとよ
すずめたちがいっぱい群れていて
仲間が仲間を呼んで何かをついばんでる
探してるあいだがしあわせだと
思ったとき 僕は胸を突かれた気がした
きみがいつもいてくれたこと
あたり前と思ってたこと
普通にスルーしていたんだよ
はっ!と思った瞬間 僕は車の
キー差して走ってた
時間はそんなにない 愛は永遠(とわ)ですか
否 約束する以上にきみに謝りたい
否 いなくならないできみを離さない
こんなにもひとりぼっちだよ 怖さにふれて気づいたんだ
きみがいるこの世界 やり直すために
遅すぎるって時はない
否 否 そんなんじゃない
きみの代わりはきみしかいないんだ
否 否 否 どうしても僕にはきみなんだ
失うほど愛せたのか
逢えないほど逢ってたのか
自問自答はくりかえされる
以前と違う点は きみが残した
僕ひとりの世界
のどかな日々がゆれる 秋桜を透かして
否 さよなら言う以上にきみを抱きしめたい
否 失くすよりもっときみを愛したい
きみはきっとまだ待ってる もう取り戻せないとしても
またあたらしい日々に ふたり向かって行こうよ
最初で最後のひとよ