贋作
0■贋作(がんさく)
街に溢れるFaker ニセモノたちに
もれなくわたしも仲間入りしていた
でもあなたは全然違っていた
あなたに似てるひとを思いつかないわ
たとえ名前が違っていたとしても
わたしは探し出すでしょう あなたを
あなたが過ぎてしまっても
わたしが過ぎてしまっても
今こうしてふたりが愛し合っていることは
決して過ぎない
もしこの恋が贋作(がんさく)だとしても 気にしないわ
もっと贋作にして きっと最後は本物にする
前世なんて私は信じないけど
何世紀も前からずっとこうして
ふたりで一緒にいる気がしている
だってあなたの言いたいことがすぐわかる
言葉にしなくても伝わるんだもん
この恋他のどこにもないものにしましょ
あなたが通って来た道と
わたしが振り返ってきた来た道
ちょっとした運命の歯車があわなければ
ふたり出会えなかった
まがいものの味よく知ってるから わかるのよ
これは贋作(がんさく)じゃない あなたとふたり本物になる