■この世の春
花はいろいろあるけれど
やっと咲かせたふたりの花よ
くじけそうな心 ただ寄せ合って
山も谷も越えてきた
愛をつらぬき ここまで来た
嵐が来たなら 身を伏せ地を這い
待てど暮らせど来ぬならば
一緒に迎えに行こうと
ああ咲かせてやった この世の春
時を違(たが)えて 生まれても
ついに出逢いし君の瞳よ
我が道映し出す 只君だけに
美しくあれと願うよ
生きてゆきたい 命の限り
こころが季節を 決めたらいいのさ
ふたりこの日のため生きた
耐え忍んだ苦あればこそ
ああこころに咲いた この世の春
