守りたい 3つばのクローバー
0■守りたい 3つばのクローバー
ときどきわからなくなるよ きみとぼくのあいだに
微妙な違いが浮かんで それが大きくなるみたいだ
きみが願かけるポーズも 自分とぼくのことを
祈っててくれたらいいけど そんなこともつい聞けないよ
△ ぼくらをもし写真で撮ったら
フレア ゴースト ハレーション この3点セットがあるよ
世界にはたくさんのひとや場所があるから
ひとはそれで迷うんだよね
いろんなひとや場所に
バターとメープルシロップを塗り分けてるうちに
時間もバターもメープルシロップもホットケーキもなくなる
ぼくはきみさえいればいいけど きみはどうなのかなあ △
「野良猫にエサやっちゃダメ」 きみが言うことはわかる
「あんな端っこぐらいやっても どってことないじゃん」って言うと
決められたこと守らなきゃ ああきみの言う通り
いつもこんなんだから そう 次の言葉言えなくなるよ
そんなときは何も言わないこと
ろくなこと口にしないから ぼくも大人になったもんだ
大人になってもちいさなことしかわからない
なのにちいさなこどもたちは
ぼくらたちよりずっと
おおきなことを知ってるってくやしいよ
かと言ってこどものころに戻りたいって言いたいわけじゃない
ぼくだけがいる世界はきみは 嫌だと言うだろうね
出逢いの日のきみ 怒ったきみ 泣いてる赤い髪のきみ
忘れないものってそうしようとしなくても覚えてるもんだね
守りたい 三つばのクローバーでいい ぼくらはざらにある夢を見る
△ くり返し