僕の手
0■僕の手
自分を鎧(よろ)うためだけにいつも そうさ
僕のこの手はかたく組まれていた
きみの手に会うまで 僕の両手はそう
あたま抱えるためだけにあった
自分のことを祈るためだけにあった
僕の手は誰の手も 拒んでいた
君が手を差し出してくれて 握手して初めて
僕は失くせたよ 僕のかたくなな生き方を
僕の手ときみの手ができる手のしごとは
思う以上にたくさんあるね
こんなふうにたくさんのひとの手が
結ばれていったらいいね
今 きみを抱きしめるために
いっぱい いっぱい この手がある
今思えばいつだってチャンスはあった
僕は忠告も受け入れなかった
両手をふさぐ口実をばかり主張し
まるでそれが正しさのようにはなしてた
きみにうながされたときなぜか自然に
勇気だして僕は手を差し出した
自分を囲うような両手の片方で
僕はきみの温度が持つやわらかさにふれた
僕の手ときみの手が作る世界は
無尽蔵にあふれてくるのさ
こんなふうにたくさんの手が
出逢いをかさねたらいいね
そう 愛を もっと知るためにも
いっぱい いっぱい この手がある
僕の手ときみの手ができる手のしごとは
思う以上にたくさんあるね
僕らの手がいだけることで
世界に笑顔溢れてよ
今 きみを抱きしめるために
いっぱい いっぱい この手がある
僕の手ときみの手がつなぐ世界は
とても可能性に満ちている
こんなふうにたくさんの手が
想いをむすんだらいいね
今 愛を もっと知るためにも
いっぱい いっぱい この手がある