■ゆず割り
こんな日はひとまずは
すべてを置いて
テーブルのグラスだけ
ぼんやりと見てる
悪い時のお酒は
わたし飲まない
馬鹿言ってんじゃないわ
平気なわけない
何もないことがありすぎる
それがひとりの心よ
あのひとに あのひとにそっと
さよならと言っただけなのに なんだかわたし酔ってます
談笑につつまれて
ひとりでいること
わすれたかったけれど
この店はからっぽ
愛を求めていても
なぜだかどこか
男と女とでは
ちがうものですねえ
ただひとつ結べないものが
想いだなんてつらいわ
仕方ないことは 仕方ないですね
さよならをふたりしただけで ふと間違えた気がします
