テントウ虫とIndian Summer
0■テントウ虫とIndian Summer
Far way 秋風のバスが
彼のことをさらっていったの
落ち葉のうずが追いかけた
朽ちた 木株にすわったら
さびしげなバブーシュのつま先
自撮りしたらどんな顔してる
卒業したらどうするの ふたり
会えなくなる未来をおそれてた
Indian Summer 秋枯れの中に
美しいコインがいくつもかさなるような陽ざし
Indian Summer テントウ虫がふと
飛び立つように 彼と さよならと云わないさよならした
くちびる すぼめてみている
冬への手紙に切手を貼り
ポストに投函したい日
わけもなく無口になる やがて
こんな日がくるとふたり知ってた
Indian Summer 水面が光編む
何か云おうとしても次の言葉がでないまま
Indian Summer あおぞらに消えたよ
彼と過ごした ほんの ついさっきも遠いことのようね