STAMP
0■STAMP
まことしやかな嘘に 経帷子着せかけて
ふつうに自分を葬ってた 日々のひつぎ
そんな時君に出会った
雑居ビルにぶらさがるような
日向の匂いがなつかしかった
君よもう一度目をあけて僕を怒ってよ
コンビニには不祝儀も祝儀袋も
売っているけれど
※おめでとう おめでとう
命日はもうひとつの誕生日
それでも君が死んだという事実が
非現実的なんだ ※
大人になれよなんて 諭すよりガキでいろと
君は横っ面張ってくれた 自分盛るなと
君ひとりいなくなっても
世界は変わらずにうごく
気持ちと生活(くらし)は別に吹く
僕にあるものをきみはそう教えてくれた
ないものを探すより見出すのよ
君は微笑んだ
送り出す 送り出す
人知れずひとが生きたその証
訃報を耳にしたら思いを馳せる
生まれて生きていてくれてありがとう
※くりかえし