隠岐海峡・奥出雲路
0■隠岐海峡・奥出雲路
寝台列車 思い出とは
遠く離れた場所をいく
はりつめている 胸の額縁
そっとはずせば鴎とぶ
北の女は故郷をすて
ネイルかざす
新色のくちべにが粋でしょう
男は男にないものを
女は女にないものを求めると言うけれど
男も女もどちらにもあるもの本当は欲しい
さよならあなた 私は 出雲まで
シティ-ホテルは なつかしい響き
シングルの予約 スマホで取った
罰当たりな 女の行方
わたしにさえもわからない
切れ切れ浮かぶみんなもう過去
きれいさっぱり
日めくり旅暦に捨ててくわ
男は男の物言いで
女は女の言い分ですれ違い重ねてる
男と女でなかったら心は同じですあなた
隠岐海峡・奥出雲路(おくいずもじ)から