■送春歌
来る日も来る日も オールを漕ぎ
光を織る 水面はさかさまに
何も思わずに ただ心が
ひとつになることを そのことだけ思った
翠(みどり)滴る季節 漕艇部(そうていぶ)
僕らはまだ わけもわからず
弓のように 張りつめて
今でも滑るよ 川面をゆるやかに 送春歌
もう辞めてやると 何度も言って
生活(くらし)のため それでも働くよ
時代をたがえても 会おうと言って
不義理になる みんな言い訳つくる
あいつがまたみんなを 呼び寄せた
寄せ書きした色あせた色紙
おとなになるな 男になれ
あいつの言葉に 今も僕は惚れる 送春歌
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