ひざしのなかのレガート
0■ひざしのなかのレガート
ビックリしてくれてよかった
人は見かけによらないと
レガッタの試合に出るんだ
学生の頃は部に入ってた
意外とアウトドア派
多趣味ときてる
ほら僕を見る目が違う
視界がひらけた
会社じゃ暗くて苦手な上司だったろう
きみだって扱いづらい部下だったから
誘って来てくれるとは思わなかった
川面に映りこむふたりの笑顔のレター
自分を表に出さないのは
冷静さ装おってただけ
個人競技とみせてみんな
社会の中じゃ団体競技だ
プレッシャーが多いほど
よくなるんだよ
たゆまぬ努力の成果が
自信トロフィーなんだ
恋人になれる確率かなり低くても
可能性がゼロでないってことが大事
いよいよ出番だ応援してくれるか
冷やかす仲間とオール漕ぐたび手を振るよ
世界から疎外されるなら
こっちから疎外してやろう