あやとりあそび
0■あやとりあそび
おんなの楽屋 紅をおとせば
かがみに映るは さびしい姿
女の素顔は 眉もなくして
男とみまごう うすら寒さ
ひとつ ふたつ 絹を落とせば
みっつ よっつ 罪をかさねる
あなたのゆびとわたしのゆび
裏にかえして 表にもどる
糸を取ってるわけじゃない
ふたりでいてもひとりになる
何になる何になる何にもならない
ひとは儚い糸 あそびも哀しや あやとりあそび
三日月の夜に 酒を満たすは
さびしさ湛える 線香花火
あなたに似ているひと知ってたら
赤蛙もはねて そっちに行く
一度 二度と あなたのうでで
泣いて 濡れる 布になります
着物の裾も 寝乱れたまま
夜櫻(さくら)の篝火(かがりび) あなたを照らす
糸切り歯で キリリ噛んでも
もう知らないと あなた見つめ
何になる何になる 指と指づたい
人は愚かな糸 切れずにほどける あやとりあそび
「歌詞のようなブログ」