■雨の花嫁
船をおりたなら
島のひとたち 出迎えてくれた
ふと泣きそうな わたしは綿帽子
あなたは傘を さしかけてくれた
ついこないだのようね
おごそかな あんな式
しあわせの前ぶれはいつも雨
そうよ 雨の花嫁
父さんあしたは ふたりが送る番
結婚しぶった あの娘が嫁ぐ日
都会の仕事を やめて帰ってきた
おさななじみの 彼のもとへ行く
天気予報が告げる
あす雨が降りそうだと
雨の向こうに 晴れを見るこころ
あれば 大丈夫なの
泣きたいときあるけれど
島のひとがおしえてくれる
めぐみなの 雨のち晴れ
しあわせの前ぶれはいつも雨
そうよ 雨の花嫁
