女豹 (パート2)
0■女豹
男たらしって言葉あってもいいでしょ
女に生まれたからには美しい狩りを
卯月の暁に あんたおびき寄せて
はだけたからだで落とし前つけてやるわ
買ってもらったバッグも宝飾品も
手にした途端 褪せて見えるあたし
くちびるが愛のためだけにあったらいいのに
この街も欲望だらけの廃墟に見えないか
澱(よど)む流れに
南無妙法蓮華経など咲きゃしない
だからあんたに子守歌
ええの ええの したろうか
ええこ ええ子 したろうか
思わせぶりな 態度は見せない
本気な男には無関心装うものよ
新色のルージュ あんた誘いこんで
くちびる読ませる 今夜の歌まくら
この世の地獄にゃ番地があるのさ
過(あやま)たずそう あんたも無明(むみょう)だよ
裏切りは真実よりたしかな出来心
あたしが歩くとほらみんな 遠巻きにしてゆく
生きるこの世は
女偏の漢字たちが まだ縛る
おもて裏も 子守歌
ええの ええの したろか
ええこ ええ子 したろか
あたしがただのおんなに見えるなら
あんたはいいおとこなんだろうね
一枚上手と見せかけて あんたを
あとで餌にしてやろうか
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