■ピアノBAR
酒を飲みすぎた夜は
ちっとも酔わないくせに
酔いざめのさびしさに浮かれてた
いつが最後か思い出せない
夏のツィードの着丈
君はもうむかしのセル画のよう
もう終わったこと
グラスに映る 僕がゆがむ
ピアノBAR みじかいポロネーズ
弾き方を忘れた
ふたりには他に言うことはない
ピアノBAR ピアノBAR
電話がつながる相手が
女の順番だけど
どうでもよくなる すべてが面倒
心得てるドラッグクイーン
そばにはべらせて飲むよ
ノンアルコール たらふく酔ってる
挨拶なんかで
愛せはしない 今の僕さ
ピアノBAR プロ級のナンパ師も
本当はアマチュアさ
さよなら願望が漂っている
ピアノBAR ピアノBAR