僕たちのヒエロス・ガモス
0■僕たちのヒエロス・ガモス
西新宿で拾った女に心当たりはない
アプリで意気投合 なりゆきってやつ
休日ともなれば 地面から生えてくるように
人があふれかえり どこも満員
捨て鉢な空にも見放された雨
女が笑うと怖い その先に目的がある
アブナイ系の女は見境ない
僕たちは狂った惑星で
神のゆびさきにからめとられ
深く交わるのだと
僕たちのヒエロス・ガモス
一度きりのことでも縁と言えるだろうか
ムズカシイ話はナシ 凸するだけ
全部とっぱらって どれだけハイにトべるか
そのことだけにそう 集中する
気持ちなんてもんは もとから不純さ
信じても裏切られる 行為は欲の順序から
フェンネルはスパイシー レモングランスと
あわせてハーブ・ティー飲もう
深いメディテーション 時のトンネルで
愛しあえるのだと
僕たちのヒエロス・ガモス
すぐに忘れてよ 崇高なるきみよ
死人からすれば
この世はかつて実在していた
僕らもそう 生きているだけで
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