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歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ「私的オフィシャル」/ FC2

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わたしを捨てたふるさとに

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■わたしを捨てたふるさとに

わたしにはふるさとはなかった
聞かれてもそれだけを答えた
人は言うふるさとはいい場所と
わたしのふるさとは君になった

排気ガスに煤(すす)けた歩道橋
ここを降りたらもうすぐ着くよ

店の名前は晴れバレ 今は駐車場に
塗りこめられた クリーニング屋 
アイロンの湯気と揮発(きはつ)油の匂い
きれいな作業着が吊るされてた

工場が動いてた頃には
この町もまだ生きていたんだよ
人も機械も煙のように
働いてたあれもこれもみなひとこま

狭い田舎には 口さがしい人たち
男性教師との接吻(キス)で村を追われた

今はない店 晴れバレ やっと愛せるひとを
連れて帰った ただそれだけ
両親が生きていたら君と会い
晴れバレとした顔で迎えたろう

駅下りたら耳が鳴った ガランとして
空き倉庫のような旧ベッド・タウン

わたしを捨てたふるさとを それでも
それでも 愛していたと今わかる
死んだ 工場群の煙突たち
太陽がよじのぼる

店の名前は晴れバレ 今君と歩くよ
つめえり着ていた 僕が胸にいるよう
人生 戯れ言がたのしいのよと 
君と笑えば風も優しい

あの時風呂敷包みだけ持たされて
始発に乗せられた
生まれ 育ち ひどい仕打ちされた場所に
君が いたから 意地で戻って来た…


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