■星河流伝
ひとは 星河の流れ
時の傍(かたわ)らに寄り添い
しばし語らう
ひとは星河のしらべ
終世を誓い星のもと
いのちを育む
くちびる伝えに教えてよ
短い愛のうたを
こんなにもこんなにも裸でいるのに
なにもかもあなただけを抱いているのに
喪失しか感じられず ふときこえる
ふたりにしかわからないかなしい伝え
ひとは星河にそっと
両足を入れて つかの間
宇宙を宿す
さびしい だからそばにいる
それのどこが悪い
こんなにもこんなにも裸でいるのに
なにもかもあなただけを抱いているのに
こころだけが瘦せてゆき 別れるしかないの
誰でもないふたりにだけに 伝わる伝え
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