■秋霖(しゅうりん)
かなしいひとがおりまして
さらにかなしいひとがいて
あまりにかなしい恋ゆえ
空まで手足が伸びてゆく
別れを秘めるからなお焦がれ
熱情がきわまりすぎ覚める
雨が来る 交尾をする薄羽蜉蝣
つい疎ましくて
踏みつぶしても離れずにいつまでもいつまでも
僕たち「人間」という
名前の中にいるだけで
猿か猫かも知れない
笑うふたり 明かりは沈む
生きる無常につかの間寄り添えど
愛はもとから自己満足
雨が来る うつくしさはただ残酷で
こわしたくなるよ
炎が消えてくような抱擁がいつまでも
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