Hazeen
0■Hazeen
忘れてあげない 耳許でそう囁いた
お前の訃報を今知らされうろたえてる
イスラムの街並み モスクの煌めきを背に
日本を離れてあれからおれは何してる
ジャーナリストなんて 格好つけても
その気になってるだけじゃないか
いわば戦友だった お前とおれは
戦地の取材でお前はヤクと出会う
どうにかなりそうな狂気の中で
ひとは弱いものだね 脆いものだね
その痛みから逃げるために
足りないことでも人間は満たされるよと
お前はわらった それがお前ってやつだった
逃げまどう人々に マイクつきつけて
何が平和だとかぶりを振る
にくしみが連鎖する ひとの谷間は
愛しあえるのに 敵とは殺しあえる
歴史はいつも愚かさくり返す
でも乗り越える勇気と変えてゆける
ちからを持つと信じている
お前はクスリと戦って
散った
「歌詞のようなブログ」