讃歌
0■讃歌
その定めに従うなら 心を見捨ててゆけ
その定めに従うなら 私を見限ってけ
庇い切れない愚かさと 見てくれだけの優しさ
その定めに従うなら 私たち何もなかった
依(よ)りかかるな いのちさえ 定まらない
法は正義にあらず 読み方次第で
その約束も違（たが）えてしまう
定まるな 定まるな 定まるな
しぶとく希望の灯をかざせ
定まるな 定まるな 定まらず
生きてくゆく我らが讃歌よ
その定めに従うなら 死だけつらぬいてゆけ
その定めに従うなら いとまない悲しみも
リパルスベイの海風に もう忘れたと言うだろ
その定めに従うなら 文字にせず覚悟するのみ
交わし合う 契りとて 定まらない
定まって見えてるのは ひとの都合だけ
定まることなど本当はない
定まるな 定まるな 定まるな
迷いの数だけ灯は大きい
定まるな 定まるな 定まらず
愛してゆく我らが讃歌よ
破れたものを夢と呼ぶな
失くした人を友とよぶな
はぐれたものを時と呼ぶな
それしきのこと愛と呼ぶな
依(よ)りかかるな いのちさえ 定まらない
法は正義にあらず 読み方次第で
その約束も違（たが）えてしまう
定まるな 定まるな 定まるな
しぶとく希望の灯をかざせ
定まるな 定まるな 定まらず
生きてくゆく我らが讃歌よ
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