砂の男
0■砂の男
純情な毒がまかり通る
夏は一瞬潜った憂うつ
白タキシードに ほどくボウタイ
僕のエナメル靴がめりこむ
タージ・マハル 眩暈の記憶
笑うお前の肌 乱反射して
何も見えない そこから砂漠
We Have No Sense To Say Good-Bye
手のひらお前の髪 さらさら逃げる
まぶしすぎる世界で
悲しみはうまく噛みきれないまま滴る
チャ・チャ・チャ
お前のその靴とならんで入る
額縁に男の黒い靴
肩をすくめて お前は主張(い)うよ
あなたより彼が好きになったと
お前は出てゆく 日没がくる
一枚の絵の中へと 閉ざされたまま
画廊の奥から 僕は動けない
We Have No Sense To Say Good-Bye
もう片方の手はかがみ 夜を映して
冷たくなりたかった
熱輻射が欲しかった ただ衝動的に
チャ・チャ・チャ
瀕死のハートキューブ
熱い砂ほど指をこぼれる
ほんの今さえ蜃気楼
チャ・チャ・チャ
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