砂いろのAugust
0■砂いろのAugust
多少悪くなきゃ
生きられない
スーツの女が
腕組み 言う
逆光に煤(すす)ける町
すべてが
甘い嘆きのなか
嫌ったわけじゃない
もう好きになれないの
女のイヤーカフ 滴る
砂いろのAugust
運命(さだめ)なんてものは
まえぶれもなく
すべて予定を
変えてゆく
「愛してる」なんて言わない
すべてを
ふいにしてしまうわ
僕を景色に置き
女が立ち去る時
風のトンネルにきえてゆくよ
砂いろのAugust
「歌詞のようなブログ」