言わぬがわかれ
0■言わぬがわかれ
お酒は手酌で飲めりゃいい
古傷にそっとしみりゃいい
あてないこころのままでいい
霧笛はぼんやり灯りゃいい
おとこは愛想ないのがいい
好かれようなんてしなくていい
あいづちなんかはなくていい
わからぬはなしと言えばいい
あなたとこうしているけどわたし
梳(くしけず)る波をただ聞いている
言わぬがわかれと いうもんさ
ああ 言わぬがわかれと いうもんさ
店にはかざりはなくていい
ひと気がなくてもそれがいい
しずかなことだけあればいい
すきまを料理がうめりゃいい
つめまでも痩せてしどけない
ひとりになれりゃそれでいい
誰にも遠慮がないがいい
女はかれても女がいい
綰(たが)ねている髪をほどけば
そこは真っ暗 暗闇ひろがる
言わない言わない さびしさは
ああ 誰に言ったって 消えやしない
追い酒で早起きカモメを 寝坊させてよ
ゆきずりの男と 二度寝しようか
あなたとこうしているけれどわたし
梳(くしけず)る波をただ聞いている
言わぬがわかれと いうもんさ
ああ 言わぬがわかれと いうもんさ
「歌詞のようなブログ」