平熱の嘘
0■平熱の嘘
あの時君を泣かせてしまった
その理由を僕は知ってたけど
平然とした顔で誤魔化した
痛いところを突かれていたんだ
君にはきっとバレていたんだね
僕がついついた嘘の上塗り
深夜バスが行ったそのあとは
気まずさと冬の匂いがゆれた
テキトーに その場を離れたかった
失言しそうで 胸に苦さが拡がった
君よ 平熱の嘘をついたあの僕を
いつまでも許して欲しくない
君よ 平熱の嘘を憎んでほしいよ
どんなかたちでも覚えていて
あの日の痛みがあったから 僕は少しは成長したよ
むかしより少しマシになったと
思うけどきっとずる賢くなった
さよならと違うさよならして
卑怯になるたび大人ぶってた
あれからは 二度と恋なんてしない
愛に成り代わる ものできみを守りたかった
君よ 平熱の嘘をつくこの僕を
言い咎(とが)め忘れて欲しくない
君よ 平熱の嘘をつきながら
僕はまだ改心出来ぬまま
綺麗ごと言えば言うほど 酸っぱさが今でも逆流する
「歌詞のようなブログ」