退(ひ)く日
0■リタイア・デー
有終の美とは いかなかった
ふっとばされた空 ひざ払えば
まだ熱が残る スタジアム
斜めの日が試合を映し出す
無冠の王者 かるく一礼したら
ユニホームたち 風にはためいた
消えかけた白線が なにかを告げていた
君だけはわかってくれる気がした 退(ひ)く日
社会人でもぼくは 好きなこと
やれたし結果は受け入れても
これしかないこと つきつめた
だからぼくは負けでもいい
素人はだしの 小物でも別にいいよ
でも荒くれものさ せいいっぱいの見栄
いつでも現役さ またどこかへ走ってゆく
必死すぎるぼくを見つけたら声かけてよ 退(ひ)く日
倒れるように ひとは走り抜けて
いつか誰もが人生からも退(ひ)く日がくる
チームが僕たちの代で 途切れたのは因縁だった
引退なんて感慨もない 今日はたまたま 退(ひ)く日
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