深雪(みゆき）
0■深雪(みゆき）
ちょっとどこ歩いてんのよ
タバコの灰を落とさないでよ
この服高かったんだから
笠に着てのさばるんじゃないわ
毒をも喰らう女とは言ってくれるわね
損得勘定で生きる もらうもんもらうだけ
昼間の行員姿と夜のあたし
どっちとも嘘よ 嘘っぱち
深雪 深雪 深雪 自分の声さえ聞こえない
深雪 深雪 深雪 このまちを覆う白い雪は
あたしを呼んで根に巻きつける 厭ネ 溶けない白状な女
家賃を払うため仕事して
貯金をするのが贅沢だった
悪い男に引っかかったのが
運のツキ うぶだったあのあたし
使い込みなんて平気よ どこも抜いてるわ
騙すも騙されるも所詮 同じ穴のむじなね
血迷った顔しても 知ったこっちゃないわ
そうあたしは あたしを売らない
深雪 深雪 深雪 寄りつく男を凍らせる
深雪 深雪 深雪 足跡さえも残しやしない
すべてを埋めて根でまどろむわ そうよ あんたも養分にされたの
「愛してる」って言葉
あいつは一瞬
あたしには一生だった
何のことかわからないわ 刑事さん
「歌詞のようなブログ」
