夜行フェリー
0■夜行フェリー
青森発の夜行フェリー欠航だと
知らずに待った函館はみぞれ
カモメが墜ちるはりつめた海見ながら
涙化粧してあのひとうらんだ
さよならきっとあれでよかった
あの頃携帯があったら
別れられなかった
ショールを巻き かじかむ場面へ
今も 今も すごむ風の向こう
ばかやろうなの私 ああ 夜行フェリー
あのひとは竜飛岬見ているかしら
ルージュにしずむ想いなど知らず
だって切ない 今は家族 私呼ぶのは
夜は知らない女になっても
公衆電話そとで話した
家の電話は使えないから
10円玉の恋
恋しさだけ つらぬく場面へ
とうに もとの 暮らしに戻っても
うしろめたさひきずる ああ 夜行フェリー
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