ビエンベニード デ ヌエボ
0■ビエンベニード デ ヌエボ
近づいてくる影だけで
それが誰かわかるのさ
忍びよってくる気配で
それが奴だとわかった
溜まり水に 孑孑(ぼうふら) わく
瓦礫(がれき)の街はかたむく
産み月の女からもれる
蒼い月影に酔うよ
砂利(じゃり)を踏みしめる
月日が後ずさりする
あいつは上を見る 俺は下を見る
ビエンベニード デ ヌエボ 壊れた自販機の
点滅だけが生きてる
ここはもうふるさとじゃない
したたる瞳 残忍な
あいつは黒い塔だね
連れてる女や身分で
俺に勝った気でいるね
昔なぐられた仕返しに
クズだった頃 取り戻しに
あいつが凱旋してきても
出むかえる友などいない
いきなりあいつの
靴が俺の靴を踏む
あいつは唾を吐く 俺の顔へと
ビエンベニード デ ヌエボ 冬のミンミンゼミ
彫った背中で鳴いてる
誰も堅気じゃいられない
貧しさが誇りだった人々は
逃げまどい 平和というテロに
扇動される
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