まつりが終わってしまっても
0■まつりが終わってしまっても
過ぎるなら 僕等は
愉快に過ぎてゆこう
こころのどこかが触れるよに
陽かげりに頁を閉じて
過ぎるなら 僕等は
素朴に過ぎてゆこう
然(さ)したる想いに耽(ふけ)りもせず
落陽も熟してゆくよ
問わない追わない呼び止めない
たとえまつりが終わってしまっても
囃(はやし)は胸に鳴り続ける
過ぎるものは過ぎるように過ぎる
過ぎるなら 僕等は
仲良く過ぎてゆこう
線香花火の最後にほら
笑顔がポトンとおちる
過ぎるなら 僕等は
しずかに過ぎてゆこう
かなしみさえも慈しむように
懐かしがられもしないで
まつりの準備がすぐはじまる
たとえまつりが終わってしまっても
祀(まつ)ることは終わりはしない
いつか死んでまつりの輪に入る
過ぎるなら 僕等は
のどかに過ぎてゆこう
たとえ過ぎゆく先が永久の
別れになろうとも過ぎよう
「歌詞のようなブログ」
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