恋文
0■恋文
雨の糸は 縦書きの便せん
なんとなく 言葉をつらねます
あの日ここで 返事を求められ
国分寺 月日やり過ごした
それは断りではない こころの熱さゆえの
女ってわかりずらいの じき逢魔が時
にじむ心など気づかせない
悟(さと)らせない
「愛しています」そう手紙を
締めくくり
さよならと書かない 出す当てのない
これは恋文です
微笑みます だってさびしいもの
せいいっぱい 私 生きることで
元気ですと 女が言ったときは
ふと悲しみ 見え隠れしてます
あなたをおもうために 借りていたこの部屋を
もうじきひきはらいましょう 蛍草ゆれて
そのふところにそっとおきます
気づかれずに
だけど白昼堂々 こころ
ふれあってた
季節など問わない これは最後に
つづる恋文です
「歌詞のようなブログ」
※タップして下さい。