クランベリー酒と編み物
0■クランベリー酒と編み物
苦しみはそう思い込むから
苦しみになるのよ
私だってそれなりに夢みた
くちびるをふと指でいろどる
やれやれと座って
せめて自分をいたわってあげたい
恨みつらみは体に毒よ
ちびりちびりと
クランベリー酒をやっている
話しかけるように 糸をつなぐのが日課
あの子が生きてたらと ふと涙ぐんで
編んでも編んでも
編み終わりはしない
母になるのを拒んだ 罪な女心よ
さみしさがうらで手をむすんだ
別れた出来事や
あいつにだっていいところもあった
ブラウスの襟きちんと正して
まるでそう見えない
女にほど話せぬ過去がある
月に想いを聞かせましょうか
平気なんて
一体誰に言えるのかしら
サイズ大きくして 綺麗に編んでゆくわ
堕ろしたあの子が着る はずもないセーター
編んでも編んでも
編む傍からほどけてる
愛と後悔 混ぜ 生きるってもんでしょ
「歌詞のようなブログ」
※タップして下さい。