屋上遊園地
0■屋上遊園地
コインをおとせば のぼりはじめる
ゴンドラの席に ひとり
私の空はまわる
言葉に尽くせぬ ことを言葉に
したら町が 光に
しずんだ 夕映えの底に
見おろす世界がからっぽになる
あのひととさよならしただけなのに
どこまで ひとりになれるの
屋上遊園地
11になった 記念にママが
買ってくれた口紅
売り場は私のゴシップ・ギャラリー
車おりたらコンシェルジュたち
このデパートメントに
笑顔で手招いてくれた
肩におかれた あのひとの手は
今頃は彼女をつつんで笑う
じきここもとりこわされる
屋上遊園地
ひざに乗せた 涙に反射して 何も見えない
やがて下りる風の中に想いを聞く
見おろす世界がからっぽになる
あのひととさよならしただけなのに
どこまで ひとりになれるの
屋上遊園地
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