■ふるさと
ある時は朝まででたむろする店だ
ある時は添い寝してくれる女の胸だ
ある時は横たわる疲れたベッドだ
ある時は訊かれても答えない場所だ
ふるさとを訪ね歩いてゆくものが
またひとつふるさとから遠ざかるよ
ふるさとは まるで金魚のようにそう
ひらりまた身をかわして逃げるのだ
あぶく銭で 飲む わずかな酒が
今夜のおれのふるさとさ
青信号 だけど行くあてない心
喧騒もふるさとだろうかと思う
まあいいか おれは笑うよ ひとの倍
ふるさとはさすらう者にきびしくても
暮らしてく 町の にわかなまりを
今日はふるさとと呼ぼう
「歌詞のようなブログ」
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