Satyricon
0■Satyricon
耳に巻きつく 狂った機械音
首のないブロンズのトルソー
紫の階段で ダンスしつづける
ふたりはもうこの世にはいない
誰よりも遠くはぐれて きた
愛だけをたよりにここに いる
あるじなき あの古びた館には
旋律をなくした 音楽が流れる
マグノリアは死のにおい
そっと 抱きしめると
しずけさが満ちてくる
別べつの部屋で 夫妻は倒れてた
その手には拳銃がにぎられて
死亡推定時刻は 同じだけど
検死結果 他殺説がある
飼い猫の ダヤンの尻尾だけが
何かを知っていて ボワッと燃える
輪郭を失くしてもそこにまだある
さまざまな表情 そのかけらただよう
歪む時計 絹の手ざわり
今もあのしあわせの
絶頂に闇がある
コールド・ケース
政治の陰謀か ただの痴話喧嘩か
「歌詞のようなブログ」

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