雨粒マラカス
0■雨粒マラカス
豪徳寺に用などなかったけど
電車をおりてみた
いつも通りの世界 遮断して
雨に誘われてみる必要があった
心の助言に従って
中傷ばかり押し寄せる
SNSを閉じた
本当は嫉妬してた きみを抱いて
過ぎた男たちを
雑事を済まして 信号抜ける 何したいの
僕の上腕筋はきみのかたちにしなびてく
Seek that girl さよならだけがひきとめていた
うわべだけの恋 すべての電源を切った
煩雑に込み入ったものたちが
からみあう
大事にし過ぎたら 気持ちも
どこかに行った グッズ そんなものみたい
手のひら返ししてもいいね
日々の粉砕 僕は定位置の
ダルい通勤客です
何にも伝わらない きみにはきっと
見透かされていたね
僕の射程はいつでもそう 僕寄りで
寂しささえ知らんぷり 雑居ビルにあきらめの日溜まり
Seek that girl 浮かないチャックを下ろしたら
雨粒マラカス 零れ落ちて 金魚鉢の底
あの時きみのひろげた足の間に 見覚えのないオンナ
そんなの見つけた時
僕、なんか笑ったよ
「歌詞のようなブログ」
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